'07 5/12 白馬・鑓沢、納板スキーツアー [06-07 スキーシーズン]
いよいよ今シーズンの納板。鑓沢(やりさわ)に行って来ました。
同行はT氏、M氏、N氏と、自分を合わせて4名。
当初予定では「猿倉→白馬大雪渓→白馬岳→柳又源頭部→白馬岳頂上宿舎泊。白馬鑓ヶ岳→鑓沢→鑓温泉→小日向のコル→猿倉」だったのだが、天気図を見る限り、翌日の天候は良くないとの予測で土曜日ワンデーツアーへ変更。
「猿倉→小日向のコル→鑓温泉→鑓沢→白馬・鑓ヶ岳→鑓沢→鑓温泉→小日向のコル→猿倉」という往復ルートとした。
前夜、二股付近で仮眠を摂り、翌早朝猿倉へ。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE
猿倉駐車場にて準備。
7時、1230mから登高開始です。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE
猿倉からの林道は大分雪が減っていました。板は担いで出ます。
本日の板。
予定を変更して例のD板、アルチトレイルで。ブーツはクリスピ、CXA。
本当は革靴で行こうかと思ったものの、前日に若干降雪が見込まれ、革靴では難しそうだとの判断で。
あと、翌日の予報が悪く、道具選択時には変更先が未定だったのでちょっと安定気味に・・・。
(結果的にはGTSにローガンでも良かったかな・・・)
おかげで小日向のコルまで1時間40分のスピード。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE
この板にしてからいつもそうだが、前半はトップです。
ここ、1820m付近から1600m付近まで「一旦降り」ます・・・。
結構がっくり・・・。
鑓沢と杓子沢の合流部、湯入沢頭でシール装着。ここからが本格的な登りです。
(ここまでがアプローチ・・・・・。)
2020m付近にある「鑓沢温泉」に、10時半過ぎ到着。
登高ペース自体はまずまずながら、この時点で私は遅れ気味・・・。
今シーズンの行動日数も少なくスタミナが付いていない。しかも前ツアーから一ヶ月以上開いていて体が重く、バテるのが早い・・・。
登高を再開するも、雪を入れて水を増やしたハイドレーションから水漏れ・・・。余計な体力を消費して、さらに先行との差も開く・・・。
日差しはものすごく暑い・・・。
ついに・・・
ちょっと広くなった2600m付近で足が前に出なくなった・・・。
熱バテと、エネルギー供給の失敗の原因もあるだろう。
登ったとしても、重い雪での降りの事を考えると(配分的に)登高分の足の疲労も限界かと思い、累積登高、1590m、登高時間6時間弱にて、途中敗退を決める。
途中敗退付近にて、カールの底からの様子。
au W42CA ビデオモード QVGA 640×320
ともかく暑い・・・。とても雪に囲まれているとは思えない暑さだ・・・。
12時40分頃、先行する仲間に途中敗退、目安になる場所で待機の連絡を入れて、十分休養を摂る。
日陰を作らないと熱射病になってしまう・・・。
広大で静かなカールの中、一人で青空に流れる雲を見上げて、雷鳥の鳴き声を聞きながら時々ちょっとウトウト・・・。
「千里の道も一歩から・・・」なんて思いながら登ったものの、一歩が出なくなるとは・・・。
1590mって事は、距離を勘定せずに東京タワー4.7本分の高さだな・・・、なんて、納得させたいが、仲間3名は白馬鑓ヶ岳登頂を果たしている・・・。
連続登高6時間でこれか・・・。昨年の白馬岳より明らかにパワーダウンだ・・・。
だが仕方が無い・・・。それでも人ッ気の殆どない静かで広大なカールと眺望と、空に響く無音が、何かを与えてくれた。
14時半頃、山頂直下の方のカールから、カール中に響き渡る(と言うか、尾根を越えて鑓沢カールまで聞こえた)聞きなれた雄叫びが聞こえてきたので、「来たかな?」と思い、撮影に良さそうな所を探してちょっと降り、撮影準備に掛かる。
雄叫びの張本人
N氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:24mm)
ISO100 1/500sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
M氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:85mm)
ISO100 1/350sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
N氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:66mm)
ISO100 1/640sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
そして、「鑓温泉」へ向けて滑り込みます。
M氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:62mm)
ISO100 1/400sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
(他の写真は後ほど、写真カテゴリーで詳しく・・・)
中央のちょっと上、スキートレースが向かっている、雪がぽっかりと開いている所に温泉があります。
ここは夏の間だけ、この場所に小屋が建ちます。それ以外の時期は開放(放置?)されています・・・。
開放感ありありの露天風呂です。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE<
温泉に浸かりながら一旦、ビールで乾杯。
しかし・・・、またブーツを履いて滑って(これが事の他気が重い)、小日向のコルへの登り返しで汗をかきます・・・。
(まぁ、ルート上、そうでもしないと入れない温泉ではありますが・・・)
温泉効果で足の疲労も少しは回復・・・か?
15時40分頃、準備、そして出発です。
登り返し前の滑降。M氏。
au W42CA ビデオモード QVGA 640×320
遠景で、広大なスケールの斜面で。M氏。
au W42CA ビデオモード QVGA 640×320
鑓沢を降り切り小日向のコルへ登り返しますが、シールは貼らず板を担いでつぼ足で行きます・・・。
で・・・、この小日向のコルまでは『途中敗退者』とは思えない歩きでまたトップ・・・。
行きも帰りも「小日向だけ」の人になってしまいました・・・(^^;・・・(--#・・・ (_ _; (T.T
さて、ここからの夏道は雪が途中で切れていた為、「長走沢」を降る事に。
しかし、ここも途中で沢が割れ、猿倉林道まで降るのに尾根のトラバースと横滑りで高度を落とし、ようやく林道まで降りてあとは雪が切れるまで降り。
ようやく猿倉駐車場に着いたのが、18時。
休憩を入れて11時間行動でした・・・。
最後に八方の麓にある「第一郷の湯」へ、本日二度目の温泉に入り、登り返しの汗を流しました。
そこからは鑓沢の広大なカールが見えていました。
「場所、概略」
信州オンライン「白馬村ライブカメラ」より。白馬村役場からの白馬。
(この時間は敗退を決めて、服で影を作って休んでいた頃ですね・・・(^^;))
翌日のライブカメラ。11時。
予測どおり、これでは山の行動は視界が無い状態でしたね・・・。
予測と判断は正解でした・・・。
さて、これで、来季こそは白馬鑓ヶ岳・登頂と言う課題を残して、今シーズンのスキーツアーは終了です。
(消化試合は・・・ん~(^^??))
また昨シーズンの時同様、改めて今シーズンのスキーをまとめてみようと思います。
同行はT氏、M氏、N氏と、自分を合わせて4名。
当初予定では「猿倉→白馬大雪渓→白馬岳→柳又源頭部→白馬岳頂上宿舎泊。白馬鑓ヶ岳→鑓沢→鑓温泉→小日向のコル→猿倉」だったのだが、天気図を見る限り、翌日の天候は良くないとの予測で土曜日ワンデーツアーへ変更。
「猿倉→小日向のコル→鑓温泉→鑓沢→白馬・鑓ヶ岳→鑓沢→鑓温泉→小日向のコル→猿倉」という往復ルートとした。
前夜、二股付近で仮眠を摂り、翌早朝猿倉へ。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE
猿倉駐車場にて準備。
7時、1230mから登高開始です。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE
猿倉からの林道は大分雪が減っていました。板は担いで出ます。
本日の板。
予定を変更して例のD板、アルチトレイルで。ブーツはクリスピ、CXA。
本当は革靴で行こうかと思ったものの、前日に若干降雪が見込まれ、革靴では難しそうだとの判断で。
あと、翌日の予報が悪く、道具選択時には変更先が未定だったのでちょっと安定気味に・・・。
(結果的にはGTSにローガンでも良かったかな・・・)
おかげで小日向のコルまで1時間40分のスピード。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE
この板にしてからいつもそうだが、前半はトップです。
ここ、1820m付近から1600m付近まで「一旦降り」ます・・・。
結構がっくり・・・。
鑓沢と杓子沢の合流部、湯入沢頭でシール装着。ここからが本格的な登りです。
(ここまでがアプローチ・・・・・。)
2020m付近にある「鑓沢温泉」に、10時半過ぎ到着。
登高ペース自体はまずまずながら、この時点で私は遅れ気味・・・。
今シーズンの行動日数も少なくスタミナが付いていない。しかも前ツアーから一ヶ月以上開いていて体が重く、バテるのが早い・・・。
登高を再開するも、雪を入れて水を増やしたハイドレーションから水漏れ・・・。余計な体力を消費して、さらに先行との差も開く・・・。
日差しはものすごく暑い・・・。
ついに・・・
ちょっと広くなった2600m付近で足が前に出なくなった・・・。
熱バテと、エネルギー供給の失敗の原因もあるだろう。
登ったとしても、重い雪での降りの事を考えると(配分的に)登高分の足の疲労も限界かと思い、累積登高、1590m、登高時間6時間弱にて、途中敗退を決める。
途中敗退付近にて、カールの底からの様子。
au W42CA ビデオモード QVGA 640×320
ともかく暑い・・・。とても雪に囲まれているとは思えない暑さだ・・・。
12時40分頃、先行する仲間に途中敗退、目安になる場所で待機の連絡を入れて、十分休養を摂る。
日陰を作らないと熱射病になってしまう・・・。
広大で静かなカールの中、一人で青空に流れる雲を見上げて、雷鳥の鳴き声を聞きながら時々ちょっとウトウト・・・。
「千里の道も一歩から・・・」なんて思いながら登ったものの、一歩が出なくなるとは・・・。
1590mって事は、距離を勘定せずに東京タワー4.7本分の高さだな・・・、なんて、納得させたいが、仲間3名は白馬鑓ヶ岳登頂を果たしている・・・。
連続登高6時間でこれか・・・。昨年の白馬岳より明らかにパワーダウンだ・・・。
だが仕方が無い・・・。それでも人ッ気の殆どない静かで広大なカールと眺望と、空に響く無音が、何かを与えてくれた。
14時半頃、山頂直下の方のカールから、カール中に響き渡る(と言うか、尾根を越えて鑓沢カールまで聞こえた)聞きなれた雄叫びが聞こえてきたので、「来たかな?」と思い、撮影に良さそうな所を探してちょっと降り、撮影準備に掛かる。
雄叫びの張本人
N氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:24mm)
ISO100 1/500sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
M氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:85mm)
ISO100 1/350sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
N氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:66mm)
ISO100 1/640sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
そして、「鑓温泉」へ向けて滑り込みます。
M氏
NIKON D200 Ai AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)(焦点距離:62mm)
ISO100 1/400sec f8.0(A:MODE) 圧縮RAW+jpeg(BASIC:S)(jpegを使用) WBオート
(他の写真は後ほど、写真カテゴリーで詳しく・・・)
中央のちょっと上、スキートレースが向かっている、雪がぽっかりと開いている所に温泉があります。
ここは夏の間だけ、この場所に小屋が建ちます。それ以外の時期は開放(放置?)されています・・・。
開放感ありありの露天風呂です。
au W42CA SXGA 1280×960 FINE<
温泉に浸かりながら一旦、ビールで乾杯。
しかし・・・、またブーツを履いて滑って(これが事の他気が重い)、小日向のコルへの登り返しで汗をかきます・・・。
(まぁ、ルート上、そうでもしないと入れない温泉ではありますが・・・)
温泉効果で足の疲労も少しは回復・・・か?
15時40分頃、準備、そして出発です。
登り返し前の滑降。M氏。
au W42CA ビデオモード QVGA 640×320
遠景で、広大なスケールの斜面で。M氏。
au W42CA ビデオモード QVGA 640×320
鑓沢を降り切り小日向のコルへ登り返しますが、シールは貼らず板を担いでつぼ足で行きます・・・。
で・・・、この小日向のコルまでは『途中敗退者』とは思えない歩きでまたトップ・・・。
行きも帰りも「小日向だけ」の人になってしまいました・・・(^^;・・・(--#・・・ (_ _; (T.T
さて、ここからの夏道は雪が途中で切れていた為、「長走沢」を降る事に。
しかし、ここも途中で沢が割れ、猿倉林道まで降るのに尾根のトラバースと横滑りで高度を落とし、ようやく林道まで降りてあとは雪が切れるまで降り。
ようやく猿倉駐車場に着いたのが、18時。
休憩を入れて11時間行動でした・・・。
最後に八方の麓にある「第一郷の湯」へ、本日二度目の温泉に入り、登り返しの汗を流しました。
そこからは鑓沢の広大なカールが見えていました。
「場所、概略」
信州オンライン「白馬村ライブカメラ」より。白馬村役場からの白馬。
(この時間は敗退を決めて、服で影を作って休んでいた頃ですね・・・(^^;))
翌日のライブカメラ。11時。
予測どおり、これでは山の行動は視界が無い状態でしたね・・・。
予測と判断は正解でした・・・。
さて、これで、来季こそは白馬鑓ヶ岳・登頂と言う課題を残して、今シーズンのスキーツアーは終了です。
(消化試合は・・・ん~(^^??))
また昨シーズンの時同様、改めて今シーズンのスキーをまとめてみようと思います。
スキー途中の温泉は格別ですか??
しかしその後、また滑るなんて・・・
好きじゃないと出来ませんね。
by おがわよ (2007-05-14 06:40)
おがわよさん、おはようございます。
ここの温泉”は”、格別です(^^;
開放感も景色も。(無料ですし)
ですが、温泉入った後に登って滑るのは、もちろん最悪です・・・(--;
ただ、ここの地形上日帰りだとどうしても登り返しがあり、”ここまで来て”温泉に入らずに横目で見ながら帰るか、覚悟の上で入るかしかありません。
ここで泊まりたかったのは山々。しかし翌日の天候を考えれば泊まると言う選択は無く・・・。(そもそも日帰りを選んだ時点で緊急露営程度の装備しか無い・・・。)ので、時間をとって入る事にしました。
来季に、前日ここで泊まり、頂上アタックと言う計画をしています。これなら少なくとも前日はゆっくりと入れます・・・。(帰りは・・・う~ん・・・入ろうか・・・(^^;))
by HOKUTEN (2007-05-14 08:49)
今シーズンお疲れ様でした。最後の山行が気持ちの良い天気で良かったですね。イソップ童話の北風と太陽みたいですが。
私は心の準備はできてますが、まだ何となく山に行きたいので終了宣言できません。
by su- (2007-05-14 12:07)
su-さん、こんにちは。
とりあえず、土曜日だけでも晴れて良かったです。おかげで暑過ぎだったですが・・・。
上にはまだ雪が沢山あって山に行きたいのですが、一応シメと言う事で。しかしながら・・・延長戦やらプレーオフやらと云われているものも、全く無いとは言えないのでして・・・(^^;
でも、もしも行けてもあと一回だろうなぁ・・・。
by HOKUTEN (2007-05-14 15:40)
見つけました。なんだ、殆ど一緒に行動していた4人組デハナイデスカ!私はド派手なメット被りっぱなしで登っていた奴です!
温泉の写真の右上の赤いブーツが私です。
ダイワの釣りウェアー着てたのがHOKUTENさん?
私はどうも滑りがイマイチだったんで翌日はキャンセルしましたが、
多分お昼過ぎには雲は取れていましたね(扇沢ですが)。
僕ももしかしたら終了かも。
by kool (2007-05-14 19:13)
koolさん、どうもこんばんは。
そうですね。小日向のコルから殆ど同行でしたね。私は記事の通り途中敗退ですが・・・。
写真、2枚ほど写っていますよ。つばの付いたメットで青いザックでしょうか。降りではオレンジのヤッケで。
帰りの小日向のコルまではウールの上下で白の帽子です。小日向のコルからの下りはカッパ。ご指摘の通り、ダイワのウェアー、バレバレですね(^^;
強度さえ無視すれば軽くて透湿性もドライテック並みな物で・・・。
白馬のライブカメラでは、夕方には雲はかなり薄くなっていましたが、入っていた人の記録では風が強かったみたいですね。
どっちにしても微妙な天候(楽しめない)だったと思います。
終了ですか?
私は消化試合にもう一回行ったりして・・・(^^;;
by HOKUTEN (2007-05-14 19:40)
ものすごい高いところまで上るんですねぇ!
家にいながらにして絶景を見させていただきました。
ありがとうございます。そして、お疲れ様でした!
by (2007-05-15 01:14)
tipetaさん、こんにちは。
東京タワーで・・・なんて言う方が伝わりますか?ね。
自分でも累積標高差1000mと言っても「まぁ、そんなもんか」と思っていたのですが、具体的に比べるととんでもないですね(^^;;
ここまで来れば雪はあります・・・(笑)
忙しいところ見に来てくださって、こちらこそありがとうございます。
by HOKUTEN (2007-05-15 11:52)