2010-05-09 白馬・鑓ヶ岳/鑓沢BC [09-10 スキーシーズン]
白馬の鑓ヶ岳。鑓沢に行ってきました。
前夜発でしたが、ペット飼いなら良くある、直前にちょっとしたトラブルがあり、出発が遅れてしまいました・・・
(待ち合わせの時にあると困るのですが・・・)
1時半、八方第5に到着。2時に仮眠。
6時起床。7時に猿倉。
7時40分、登山開始です。
今シーズンの雪の残り具合は多いようです。
GW明けてからの猿倉で、駐車場からスキーを履いて登山開始は私は初めてです。
鑓と大雪渓の分岐もシール登高で樂々。
そのまま猿倉台地へ乗り上げます。
今日は暑いと思って水は2L。ウールのシャツは着るものの、クールダウン重視の速乾性のアンダーシャツは保温力は殆ど無し。
念のため、ウールのアンダーの替えをザックにパッキング。
装備は、普通ならこの時期軽量板にするところですが、降雪があったり冷え込んだりと雪質が全く読めない状況なので、太板で・・・。(なので残雪も例年よりかなり多い)
Dynaster/LEGEND8800+TARGA・ACSENT+SCARPA・T3
最近、軽くても重くても登高ピッチは余り変わらないと実感・・・。
ならばと滑降安定を取る仕様。
まぁ、重いと脚の負担だけは増えるのですが、今回は担ぐ場面がないので。
(板担ぎはほんと、疲れますよね・・・)
今朝の体調は最悪に近かったのですが、登山開始後徐々に回復してきました。
小日向のコルへの登りからは結構好調と言っていいくらい、今シーズン一番に近いんじゃないでしょうか。
登高途中、緩んで横ズレする雪に対処すべく、スキーアイゼンを付けるのでちょっと平らな所まで小走りしたりして・・・。
しかし、県警のヘリが長走沢上空や、杓子、大雪渓に接近、旋回しています。 何かあったんでしょうか・・・。
小日向のコルへ上りあげると、目の前に鑓ヶ岳と鑓沢。そして鑓温泉が見えます。
その左には唐松沢。
ここから一旦1600m付近まで下り、杓子沢を越えます。
そこから再び登高開始。
温泉まで370mアップ。
今までの私の登り方は結構直登をしていたのですが、今日は足がいい感じで前に出ていたのでピッチを落とさない様に、ジグを切って登ります。
今回はこれが大当たり。
終始いいペースで上がれました。
10時40分。標高2000m。温泉着です。
入りたいが・・・、楽しみは後ほど・・・。
11時に登高再開。
沢を右に曲がると斜度が増し、体がややきつくなる。
しかも上まで見通せるので、登っても登っても・・・という感覚になり、精神的にもきついところ。
さらに、大出原までの中間部は鑓沢でも一番の斜度になる。
テクニカルなルートは無い鑓沢。
こらえて登るのが肝だと思う・・・。
そういう感じでは富士山に似ていなくも無い・・・?
ここでもジグ切り角度はやや浅くして、なるべくピッチは落とさないように登り上げる。
ここを超えれば後は稜線に出る取り付けまで、ほぼ一定角度で登るだけ・・・。
しかし、沢の中はいつも通り風が抜けず、暑くて熱ばてしそう・・・。
やや高曇りになったので、その分は楽であるけれど・・・。
12時30分。大出原。
ここに来てやや曇り空。
風が抜けて日差しが無いので寒い。
雪面はフィルムクラスト状態になってきた。
後続がやや遅れ、時間的にも天候的にも、雪面状況的にも今回はここでストップとした。
昼食を摂って大休止。
ここから見る白馬村は春の景色だ。
さて、13時30分。
滑降に移ります。
まずは先行してもらい、写真を撮ってもらいます。
雪面はフィルムクラストでターンしやすい。
おまけに滑り出してから雲が切れて雪面が見やすい。
気持ち良くターンを刻み、クラックを避けて高度を落とす。
雪崩の危険はほぼ無いので、各自順々に間隔を空けて滑降。
あっという間に沢が左に曲がる地点。
ここを曲がるとすぐに鑓温泉。
鑓温泉には13時45分。
大出原からの滑降は15分か・・・。
ここで1時間、のんびりと温泉に入ったり景色を眺めたり、屋根も無い開放的な露天の温泉に浸る。
自然湧出のかけ流し・・・。
しかし熱いので、入る前に雪の投入は忘れずに・・・。
(女性は水着を忘れずに・・・)
15時、再出発。
小日向のコルの登り返しは気が重く、登り返しまでの滑降も雪がかなり重い・・・。
登り返しは体についた硫黄の匂いを嗅ぎながら・・・。
15時50分。小日向のコル。
ここからは結構滑走跡で荒れているし重い雪なので、慎重に。
途中早めに長走沢寄りに逃げるが、やはり縦溝プラス重雪。
あとは猿倉台地をゆるゆる降り、16時25分に猿倉の駐車場に降り立った。
この後は「倉下の湯」で、シャンプー&石鹸で改めて汗を流した。
倉下の湯からは、白馬・鑓ヶ岳と鑓沢のコルに日が沈み、稜線が輝く景色。
鑓ヶ岳が好きな理由のひとつは、こうやって登ってそこに居て、滑って来た斜面が良く見えるからというのもあると思う・・・。
帰りの高速は渋滞ほぼ無し。
順調に帰宅。
今回のデータ・・・。
カシミール立体トラック。青は登り。赤は降りのライン。
時間と登高データ。
Google Map を利用したトラックデータ
今回の動画です。
素材が沢山になったので、今回はYouTube目一杯の10分になってしまいました・・・。
時間のある時にゆっくりと見てください・・・。
さて、今シーズンはこれで終わるか、もう一度はあるかどうか・・・。
前夜発でしたが、ペット飼いなら良くある、直前にちょっとしたトラブルがあり、出発が遅れてしまいました・・・
(待ち合わせの時にあると困るのですが・・・)
1時半、八方第5に到着。2時に仮眠。
6時起床。7時に猿倉。
7時40分、登山開始です。
今シーズンの雪の残り具合は多いようです。
GW明けてからの猿倉で、駐車場からスキーを履いて登山開始は私は初めてです。
鑓と大雪渓の分岐もシール登高で樂々。
そのまま猿倉台地へ乗り上げます。
今日は暑いと思って水は2L。ウールのシャツは着るものの、クールダウン重視の速乾性のアンダーシャツは保温力は殆ど無し。
念のため、ウールのアンダーの替えをザックにパッキング。
装備は、普通ならこの時期軽量板にするところですが、降雪があったり冷え込んだりと雪質が全く読めない状況なので、太板で・・・。(なので残雪も例年よりかなり多い)
Dynaster/LEGEND8800+TARGA・ACSENT+SCARPA・T3
最近、軽くても重くても登高ピッチは余り変わらないと実感・・・。
ならばと滑降安定を取る仕様。
まぁ、重いと脚の負担だけは増えるのですが、今回は担ぐ場面がないので。
(板担ぎはほんと、疲れますよね・・・)
今朝の体調は最悪に近かったのですが、登山開始後徐々に回復してきました。
小日向のコルへの登りからは結構好調と言っていいくらい、今シーズン一番に近いんじゃないでしょうか。
登高途中、緩んで横ズレする雪に対処すべく、スキーアイゼンを付けるのでちょっと平らな所まで小走りしたりして・・・。
しかし、県警のヘリが長走沢上空や、杓子、大雪渓に接近、旋回しています。 何かあったんでしょうか・・・。
小日向のコルへ上りあげると、目の前に鑓ヶ岳と鑓沢。そして鑓温泉が見えます。
その左には唐松沢。
ここから一旦1600m付近まで下り、杓子沢を越えます。
そこから再び登高開始。
温泉まで370mアップ。
今までの私の登り方は結構直登をしていたのですが、今日は足がいい感じで前に出ていたのでピッチを落とさない様に、ジグを切って登ります。
今回はこれが大当たり。
終始いいペースで上がれました。
10時40分。標高2000m。温泉着です。
入りたいが・・・、楽しみは後ほど・・・。
11時に登高再開。
沢を右に曲がると斜度が増し、体がややきつくなる。
しかも上まで見通せるので、登っても登っても・・・という感覚になり、精神的にもきついところ。
さらに、大出原までの中間部は鑓沢でも一番の斜度になる。
テクニカルなルートは無い鑓沢。
こらえて登るのが肝だと思う・・・。
そういう感じでは富士山に似ていなくも無い・・・?
ここでもジグ切り角度はやや浅くして、なるべくピッチは落とさないように登り上げる。
ここを超えれば後は稜線に出る取り付けまで、ほぼ一定角度で登るだけ・・・。
しかし、沢の中はいつも通り風が抜けず、暑くて熱ばてしそう・・・。
やや高曇りになったので、その分は楽であるけれど・・・。
12時30分。大出原。
ここに来てやや曇り空。
風が抜けて日差しが無いので寒い。
雪面はフィルムクラスト状態になってきた。
後続がやや遅れ、時間的にも天候的にも、雪面状況的にも今回はここでストップとした。
昼食を摂って大休止。
ここから見る白馬村は春の景色だ。
さて、13時30分。
滑降に移ります。
まずは先行してもらい、写真を撮ってもらいます。
雪面はフィルムクラストでターンしやすい。
おまけに滑り出してから雲が切れて雪面が見やすい。
気持ち良くターンを刻み、クラックを避けて高度を落とす。
雪崩の危険はほぼ無いので、各自順々に間隔を空けて滑降。
あっという間に沢が左に曲がる地点。
ここを曲がるとすぐに鑓温泉。
鑓温泉には13時45分。
大出原からの滑降は15分か・・・。
ここで1時間、のんびりと温泉に入ったり景色を眺めたり、屋根も無い開放的な露天の温泉に浸る。
自然湧出のかけ流し・・・。
しかし熱いので、入る前に雪の投入は忘れずに・・・。
(女性は水着を忘れずに・・・)
15時、再出発。
小日向のコルの登り返しは気が重く、登り返しまでの滑降も雪がかなり重い・・・。
登り返しは体についた硫黄の匂いを嗅ぎながら・・・。
15時50分。小日向のコル。
ここからは結構滑走跡で荒れているし重い雪なので、慎重に。
途中早めに長走沢寄りに逃げるが、やはり縦溝プラス重雪。
あとは猿倉台地をゆるゆる降り、16時25分に猿倉の駐車場に降り立った。
この後は「倉下の湯」で、シャンプー&石鹸で改めて汗を流した。
倉下の湯からは、白馬・鑓ヶ岳と鑓沢のコルに日が沈み、稜線が輝く景色。
鑓ヶ岳が好きな理由のひとつは、こうやって登ってそこに居て、滑って来た斜面が良く見えるからというのもあると思う・・・。
帰りの高速は渋滞ほぼ無し。
順調に帰宅。
今回のデータ・・・。
カシミール立体トラック。青は登り。赤は降りのライン。
時間と登高データ。
Google Map を利用したトラックデータ
今回の動画です。
素材が沢山になったので、今回はYouTube目一杯の10分になってしまいました・・・。
時間のある時にゆっくりと見てください・・・。
さて、今シーズンはこれで終わるか、もう一度はあるかどうか・・・。
楽しそうな山ですね。
そうそうGPS履歴ソフト「轍」を試さなければ。。。
by 宙太郎 (2010-05-20 12:56)
うわーすごい臨場感!
自分も滑ってる気分になりました♪
カメラどうやって固定したんですか?
by 市丸 (2010-05-20 22:27)
コメント、ありがとうございます~(^^
>宙太郎さん
ここは楽しいですよ。途中温泉に入れます。ただ、その後に登り返すって言うのだけが欠点かな。
上は広いし景色も最高です。
「轍」、結構いいですね。ただ、ソネブロにはhtmlが直接アップロード出来ないので、HPへ一旦FTPアップロード。インラインで読み込んでいます。
タグで入れようとして挑戦したのですが、GoogleMapのAPIで引っ掛かる様で、駄目でした。
スマートな載せ方、判ったら教えてください・・・。
>市丸さん
視線はもうちょっと上ですね。。。
リアルタイムで確認してカメラセットが出来ないので、結構難しいです・・・。
自分が滑っているのはもっとあるのですが、あまり入れると酔っちゃうんじゃないかと。
カメラは、かなり小さい動画専用のもので、登りの時は手に持っていますが、滑降時はゴーグル右側に簡単に取り付けられるようにちょっと小細工しています。
なので、高さもほぼ、見た目線通り。
スイッチを入れてから手探りで固定しているので、変に傾いているのは固定ミスです(^^;
まぁ、臨場感があっていいかなと・・・?
by テレマーカー (2010-05-20 23:45)