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道具雑感②テレマークの細板『革靴』 [テレマークスキーの道具]

私が始めた10年ほど前、丁度スカルパと言うメーカーからようやくテレマーク用のプラブーツが発売された。テレマークの姿勢をすると後ろ足のつま先が曲がるのだが、これが当時までプラスチックでは出来なかったから、その時代までは革靴だけで滑っていたのだ。
その後、滑降性能の上がった板と共にプラブーツも進化し、アルペンのように安定して滑れる、当然あるべき道具として、その地位を築いていった。
一方で革靴はプラブーツの台頭で製造終了が相次ぎ、今や滑降に適した革靴の新製品は無い状況。
全てを否定はしない。しかし「それでいいじゃん」とも行かない。実は革靴にしか出せない自然な曲がりや足の馴染みとかがある。いわゆる「道具としての味」だ。プラでは今もって不可能な部分。
「たかが趣味なのに?」
そう、趣味だからこそ。フライフィッシングでも今もってバンブーロッドが消えないように、最先端でも出せないものがあるのだが・・・。(フィルムカメラも残るだろう)
最近、エクスプレッソを衝動買い。もちろん革靴だ。

私は細革の急先鋒では無い。前記事を見ていただければ判るが、一応プラ&ワイドな道具も持って居るし使っている。滑降の安定度の恩恵も受けて居る。
やっぱりそれでも「革靴」は、もう一つの面白さを持って居る。軽量、軽快、そして何処までもアルペン寄りになった今には無い、テレの真骨頂(と思って居る)「アルペンとクロカンのド真ん中」だ。
両方の長所と短所の間。何処までもあって欲しい、しなやかなテレのド真ん中。


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