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2010-02-06/07 BCビーコンパートナー グループセルフレスキュー講習 2日目 [BC セルフレスキュー講習]

二日目はBC講習。

二日目合流組み合わせて11名。

しかし、朝、コルチナ待ち合わせの予定が除雪のため、駐車場に入れず。

わらび平もコルチナから流れてきた車で一杯。

やむなく若栗へ。



リフトを一本上がり、ツアー前のメンバービーコンチェックを行い、尾根を上がる。

途中、ピットチェック。

がんがん降ったので、旧雪までの積雪が1m。

そこの安定度、結合度はやや弱いものの、コンプレッションでは降り続いた新雪層内にある降雪の質変化による層の方が動いた。


ピットを利用して、簡易ルッチブロック(プアマンズ・ルッチ)。

跳ねるが、衝撃は旧雪面まで到達はしにくく、旧雪のクラスト面が落ちるという評価にはならず、やはり新雪内の層で動いた。
しかし、その新雪層も焼付けは進み、安定してきている。

尾根に乗り上げ、休憩、昼食を摂り、板を使った支点工作の講習。
スタッフバッグを使った支点工作。ロープで降ろす手順など。

引き上げは今回、時間不足で省略。



さて、本日の本題。搬出。

想定条件は、第3滑走者までは無事、50m下のセーフティポイントまで滑降。
第4滑走者が雪崩に巻き込まれたと想定。
発生点、エントリーポイントより5m下。
消失点、10m下。流路幅10m。
デブリは40m下まで。



無線でやり取り。先行人数と後発人数を確認。
一名不明。

感知距離の長いデジタル機種2名がデブリサーチ先行し、2陣2名が遺留品付近を捜索。

3陣はスコップ、ゾンデ隊として下降、合流。

4陣は後方安全確認(雪崩監視)しつつ、捜索地点へ合流する。



3陣の私が合流する前に発見。掘り出しは終了していたが、グライドまで手が回っていなかったので、走路半分まで引き出した。
なるべく疲れのない状態で早めに交代して装備を整え、次の体制に備えた。



想定条件:150m下、林道にてピックアップ。一時間の後にヘリの到着。

ただちに搬出そりの作成。
慣れない作業に手間取りながら、要救助者をそりに乗せる。



私はこの時点から先行ルート工作組みへ。(前回もそうだったな・・・[たらーっ(汗)]



出だしのやや斜度のあるところは確保して。





斜度が緩んだ後はそのまま降ろして行きます。





やや手間取り、搬出開始から1時間半ほど掛かって下に到着。
締め付けが弱く、かなり不安定な状態ではあったが、とりあえず搬出終了。



搬出後、反省と感想を述べ合い、2日にわたった講習も終了した。

やはり搬出までというのは、例え道具が在ってもかなり難しいですね。
ビーコン捜索や搬出も重要ですが、いかに遭わない様にするか。怪我をしない様にするかの方がはるかに重要で、滑降をしない選択と、魅惑の斜面の誘惑を、どう客観的に評価して決断するのかという方に向いてきますね。
雪崩に遭わないルートファインディングや、積雪評価をもっと学びたいなと思ったしだい。
もちろんそれでもゼロリスクにはなかなかならないので、ビーコントレーニングの重要性が下がるものではないが・・・。
趣味なので、「無理をしても仕方が無い」と言える状態がいいんでしょうね・・・。

あ~、ハードだった・・・。

絶対に実践の状況にはなりたくない講習です・・・。


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コメント 6

as

本当に過酷な訓練、お疲れ様でした。

楽しむばかりではなく、しっかりと安全面も考慮して、このような講習会に参加されているだなんて素晴らしいですね。2日間の訓練は、読んでいるだけでもかなりハードですよね。実際に今回習得した技術が活躍することがないように祈るばかりですが、必要な場面に出くわすこともあるでしょうし、雪山の恐ろしさを改めて感じました・・・。
by as (2010-02-14 15:42) 

テレマーカー

>asさん
遭難対策協会のお世話(レスキューや捜索)にはならないようにと気を付けます・・・。
休日に夕方まで寝て、ようやく記事が作れるまで体力回復しましたよ・・・。(画像加工とか動画編集とか、結構手間で・・・)
机上でやるのも手順を覚える点では重要ですが、実際には雪があり、足場も安定しない。手袋を外せば手が冷えて思うに任せなくなり、付けていれば細かい事は出来ない。
雪の上に安易に物を置けば、いつの間にか埋まって判らなくなり、目の前に集中しすぎると、周囲の危険(二次雪崩など)に気が向かなくなる・・・。
やってみて気になる点は多々ありますが、パッシブセーフティ・・・より積極的に、こうならない為の方策を、もっと学びたくなりましたね。
雪山というか、雪の世界って結構危険です。しかし、非常に楽しいのが厄介でし・・・(^^;
by テレマーカー (2010-02-15 02:21) 

su-

想像したくはありませんが、事故に遭わないように努めても遭っちゃった場合、自力脱出も必要ですが、恐らく現実的には日が暮れて家族が救助を要請したりして、山岳保険のお世話になる可能性の方が高いと思いますね。自分の仲間は入ってるのか、今一度確認しといた方がイイですね。ありがたいことに講習に参加して心配ごとが急増しました。
by su- (2010-02-16 18:29) 

テレマーカー

>su-さん
すいません。心配事を増やしちゃいました。知れば知るほど・・・。
山岳保険は夏山よりも重要になりそう(ヘリの依存度が高い)ので、確認した方がいいかもね。
「どっかいいの無い?」って、当たり障りの無い聞き方でも、ストレートでも。
BCBPメンバーは一応、緊急時連絡網が作れたからその辺りはクリアでいいです。
by テレマーカー (2010-02-17 03:36) 

U3

訓練とはいえお疲れ様でした。
by U3 (2010-02-22 20:44) 

テレマーカー

>U3さん、こんばんは。
訓練だから疲れたなんて言ってられますが、本当に起きた事だったらと・・・。
リスクの認識と、回避の手段は知っておきたいですね・・・。
by テレマーカー (2010-03-02 02:29) 

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