SSブログ

2009-02-08 栂池高原エリア、BC・テレマークスキー **写真2枚追加** [08-09 スキーシーズン]

八方BCの翌日、前夜の降雪は止んで晴天の朝を迎える。
「サンサンパーク白馬」で起床が7時半。やっぱりやや遅いか。

周囲の積雪は20cm前後。風が強かった山ではどうなのか気になる。

前日の予定通り、栂池高原へ向かう。

ゴンドラ下駐車場は既に満員御礼。やはり遅いよね。
上の駐車場に止めて準備を開始。昨日と違って寒い。雪は期待出来そう。
風も強いまま・・・、というか、山を眺めていると昨日よりも強そうだ。
栂池自然園周辺の樹林帯でラインを見つけて遊ぶ予定で上がる事に決定。

道具は・・・、
雪は軽いだろうという読みで、友人が革靴とカルフのレア板、XCD8000+アゾロEXTREME
私は革靴の用意はしていなかったが、軽量板、Alti Treil/PLUME+旧T-3で。
どちらも雪が悪い場合、玉砕覚悟セット・・・?




さて、ゴンドラ乗り場に行くと・・・、見た事もない行列が・・・。
乗るまで20分くらい掛かりました。

ゴンドラ山頂駅付近は強風のはずですが、搬器がほとんど出ている様子。
強風の場合、風の力が掛かるのをかわすので、搬器を間引いて出す場合が多いのですが、結構な間隔で出ています。
この時点では単に「気合入れて出しているなぁ」としか思わなかったですが・・・、この風ではいつ運休になるか判らず、出来るだけ乗せて上に上げたいと言うスキー場側の思惑だったのかも知れません。



ゴンドラ中間駅を過ぎて、山頂駅との中間地点くらいでしょうか、一旦ゴンドラが停止しました。
直後の放送で、「強風のため、ゴンドラの第二区(中間駅から山頂駅の間)運転の中止をする」と流れ、あと10分は遅かったら栂池へ上がれなくなる所・・・。
山頂駅で降り、ゲレンデ最トップの栂の森リフトに乗っていると、今度は・・・



再び放送があり、栂の森に上がる高速リフトも停止した事を知りました。

ゴンドラの行列を見たとき、リフトで上がるのも考えたのですが、そうしていたら既に上には上がれず、ツアーも出来なかったですね。
運がいいのか良いのか・・・(^^
これで誰も後ろから来ない状態が決定でしょうかね。
慌てず登りましょう。

※後日知ったのですが、朝一でも運休していたようですね。出遅れ気味と言うのが功を奏した(?)稀な例ですね・・・。



林道口でシールを貼って、ひと上がりで早大小屋。鵯へ上がったであろうトレースを見ながら成城大小屋途中まで林道を進む。
昨日のものだろうか、かなりのトレースの後があり、相当数入っている様子だ。

今までずっとパスをしてきた右手の樹林帯が気になり、ヒヨドリ尾根(仮)へと上がる。

ここは南面だが昨日からの強風の風裏で雪がたまっている。しかも樹木の陰がうまくパウダーを温存している。

天狗原から鵯峰の続き尾根に乗り上げると、結構な数のパーティーがいた。
一部はウラヒヨ狙いだろう。

彼らの休憩位置からのシュートは魅力的だったが、少しだけ天狗原よりに居た私の足元は積雪不安定。
向かいの尾根にあるアバランチパスと見られる南向き沢状地形では、小規模ながら雪崩のあともある。

どうも、ほんのわずかな地形変化で積雪状態が違うらしい。

前日の八方もそうだったが、今シーズンは雪が少ないというのも影響しているのだろうか。

見ていると、その向かいの尾根にドロップしたボーダーらしき姿が。
かなり直線的に結構なスピードで一気に降りて行った。
この状況ではその場所はそういった滑り方が出来ないと危険ですね。
かなりうまいライン取りでした。



友人との協議の結果、まずこの南面の樹林を試して、残り時間と天候を見て、天狗原からの下りを数本試そうという事になった。

しかし・・・、この尾根から見た八方方面はすごい状況・・・。



八方尾根、五竜・遠見尾根の雪の巻き上がり方はとんでもない・・・。
今日八方にしなくてよかった・・・。
まだ栂池自然園付近は樹林があるから・・・。



さて、滑降準備。
友人は革靴なので、紐の結びなおし。
「さみー。手が凍てぇー」と言っている。



そうは言っても何も手伝えないから・・・(^^;





では、滑降です。

私が先行して、動画を撮ります。



なかなかいい雪がたまっていました。
いつもはたったと通過してしまうのですが、意外に楽しい斜面ですね。



林道に下ると、ものすごくいい天気。



一眼レフを持ってきて居ればと・・・。





やや長めの休憩をして、天候を見ていたらやや風が弱くなった気がしたので、天狗原まで上がることにしました。





栂池自然園まで上がり、天狗原の下り斜面を見ると、さほどシュプールはありません。
休憩はせず、一気に天狗原まで上ります。



天狗原のヘリまで上がったとき、雲が切れて白馬乗鞍から小蓮華岳、白馬岳、杓子岳、白馬・鑓ヶ岳と一気に見えました。
写真やパノラマ動画を撮ろうとしたら・・・、低温で電池能力低下。
撮れなかったので、あとは友人のデータを貰えたら追記するかも知れません・・・。

***追記しまーす。***





天狗原の南側ヘリから、白馬・乗鞍岳。

雲が飛び、雪煙が舞っていますが、美しい山容です。







一応、今回の板と記念写真(私)。
この板、活躍中。

しかし、稜線以外の天気はいいのですがね・・・。
あと、風が・・・。







天狗原に到着後、登る時に目をつけていた斜面に向かうと友人がなにやら白いものを追い出した。
私はてっきりウサギかと思って白いのが止まった所へ直行すると、なんと雷鳥が飛び出した。
相当驚いた様子だったが、突風で雪煙が舞い、同時にその白い景色の中に飛び立ち消えてしまった。
この烈風で入山者が少なかったからのんびりしていたのだろうか。
ちょっと、申し訳なかった・・・。



ここからの下りはかなり期待していたのだが、強烈にウインドパックされた雪で難しい・・・。
ここから少しトラバースをして、また新たなラインを探す。

ここも目をつけていた疎林のライン。

しかし、日照でかウィンドパックでか、はたまた両方か、かなりのハードパック&一部モナカ。

誰も滑らないのには理由がある?





再びちょこっとトラバース気味で登り返して、沢状の疎林。
誰も滑らないノートレースだが・・・、今度は大当たり。

メローながら膝パウダーくらい。

この板はやはりパウダーでも楽しい。



あとはトラバースから林道に出て適当にショートカットをするが、結構雪が悪くなってきた。

最後の林道ショートカットのところはいかにもおいしそうに見えたが・・・、クラストしていて後悔・・・。
踏ん張って足が疲れる・・・(--;





最後、一本栂の森ゲレンデを滑り、栂池高原スキー場名物の4kmダウンヒルで締め。

温泉につかり、充実の疲労感をほぐし、帰路に就くが・・・。



更埴手前の18号が大渋滞。何とか通勤割り時間帯には乗れたが、上信越は順調だったものの関越がまた大渋滞。

先週今週とかなりの渋滞。随分スノースポーツが流行っているのでしょうかね・・・。





さて、今期BC初で体が重いですが、今回は結構充実しました。

次は・・・?


コメント(16)  トラックバック(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 16

月夜

温泉でせっかくとれた疲労も
渋滞に長時間あうと…涙ものですよね。
by 月夜 (2009-02-12 09:37) 

okko

動画を見ていたら、トニー・ザイラーの映画、思い出してしまいました。
知りませんよね、そんな古い映画?
by okko (2009-02-12 10:38) 

ハイマン

私は温泉つかったら
へろ~んとなって帰れなくなっちゃうよ^^
by ハイマン (2009-02-12 21:56) 

がぁこ

山は本当に天候次第なのですねぇ~
お天気と吹雪の時だと体力の消耗も全然違いますよね^^;
動画、、すごい木々の間をかっこよく滑ってますね~(゚ー゚*)
ワタシなら木に激突しそうです( ̄ー ̄; ヒヤリ
by がぁこ (2009-02-13 16:25) 

moonrabbit

気持ちよさそうに滑っていますね。(^^
渋滞は頂けませんが・・・(==;

by moonrabbit (2009-02-13 17:18) 

テレマーカー

月夜さん、こんばんは。
まぁ渋滞は仕方がないのですが、それにしてもねぇ・・・。
すごい数の車。
一体どれだけの人が動いているのやら・・・。
by テレマーカー (2009-02-13 21:00) 

テレマーカー

okkoさん、こんばんは。
トニー・ザイラー。旧称・八ヶ岳ザイラーバレースキー場(現:シャトレーゼリゾート八ヶ岳)は、スキーコースを設計した事で有名ですね。
映画は知らないので調べたら、「白銀は招くよ!」。
タイトルは聞いた事はあるかな・・・。
「アルプスの若大将」は加山雄三主演で、トニー・ザイラーは特別出演で出たらしいです。
ちなみに、新潟県魚沼郡湯沢町にある「加山キャプテンコースト」は、文字通り加山雄三氏がプロデュースです。
で、肝心のトニー・ザイラー。その人となり自体を知らなかったりして・・・(^^;
by テレマーカー (2009-02-13 21:13) 

テレマーカー

ハイマンさん、こんばんは。
私も温泉に入ったら一睡しないとダメダメです・・・。
今回は友人が運転。保険の関係もあるので任せちゃいました。
横っちょでついついうとうと・・・。
さすがに完全には寝なかったけど、助手席って余計にねむ~(^^;
by テレマーカー (2009-02-13 21:16) 

テレマーカー

がぁこさん、こんばんは。
ホンと、吹雪と晴天とじゃまさに天国と地獄、雲泥の差。
あまり晴れても暑くてばてちゃうんですけどね・・・。
樹間はこの位は広いほうですね。この動画だと上の隙間が狭いだけですから結構余裕です。
狭いとね、木を回り込んだら木があって、抱き付きそうになる事もあったりします。
さすがにそこまでは親密になりたくなかったり・・・(^^;
by テレマーカー (2009-02-13 21:20) 

テレマーカー

moonrabbitさん、こんばんは。
ここは気持ちよかったですよ~(^^
天気は良いけど雪はまだふかふか。
帰りの渋滞はすごかったですねぇ・・・。特に更埴ICに乗るまでの18号は・・・。
この場所でこんなに混むのは想定外。
関越の渋滞は予想していたのですけどね・・・。
by テレマーカー (2009-02-13 21:24) 

袋田の住職

青空に白い樹、デジカメで撮影すれば、額入りでしたね。
by 袋田の住職 (2009-02-13 21:58) 

U3

 テレマーカーの言葉の端々から感じられるのは雪山というのは読みを間違えると大変だと云う事。平和惚けしている今の日本において生死を意識できるのは冬の山と海ぐらいでしょう。その様な厳しい世界で遊ばせて貰うのはとても充実感があります。自然に全てのものに対して感謝の気持ちが湧いてきます。
 「生かしていただいてありがとうございます」
 「今わたしはあなたの懐の奥深くにいだかれています。ありがとう」
by U3 (2009-02-14 06:18) 

テレマーカー

袋田の住職さん、こんにちは。
ここは林道脇なので、普段はたったと歩いて通過してしまうところです。今回は尾根柄滑り降りたところがちょうどこの場所で、目が留まったのです。
単に上へ上へと歩いていたのでは気がつかないものです・・・。
今回は本当に深い青で、写真的にもったいなかった・・・。
by テレマーカー (2009-02-14 15:35) 

テレマーカー

U3さん、こんにちは。
全くそのとおりで、自分の判断ひとつで自分の命を左右してしまいます。
ただ、これが仕事とかではなく遊びや趣味の範疇というのが救いが無い気がしますけどね・・・(^^;
むしろ、遊びだから無理もしない事って決められるのですけど・・・。
ホンと、「みんながやっている」とかは通用しないし、誰かが滑った後だから安全という事もありません。むしろ、後続が雪崩に遭う事もあるのです。
変に平和な中でぼけちゃう感覚を取り戻せる場所だと思います。
次にある危険や、起こりそうな事態を予測するなど・・・。
それでも、やはり景色は美しい。単純に、美しいと思える。
山岳信仰者ではないが、畏敬の念は覚える。
自らの小ささと、生かされている事を。
by テレマーカー (2009-02-14 15:52) 

U3

 わたしは三十代のまだ元気な頃雪山で雪崩そのものを目撃した事もデブリの痕を通過した事もあります。わたし達の後で同じ場所をトラバースした人達が小規模な雪崩に遭遇した事もあります。あの頃は毎週の様に出掛けていましたが充実感がありました。人間自然の只中にいると五感が研ぎ澄まされるのですね。日常の知恵とか知識がまったく役に立たない。役に立ったのは子供の頃野山で目一杯遊んだ時の体験と記憶だったのは意外でした。本能に近いところで危険を知らせるのですね。充実した時期でしたね。
by U3 (2009-02-15 10:57) 

テレマーカー

U3さん、こんばんは。
元山ヤとは・・・。
確かに、理論的ではなく直感的に「ヤバイな」って言うのが判る時がありますね。
都心部に住んでいる子供達はそういった経験は少ないでしょうから、どんどん失われて行くかもしれません。
単に経験以上に、そういう思考方法も無いと、誰彼に責任を押し付けるようになるんでしょうね。
自分の怪我の責任は自分の判断の上での責任なのに・・・。
話がそれました・・・。
こんな遊びをしていること自体が結構いい経験と言えるのかもしれません・・・。
by テレマーカー (2009-02-16 19:49) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。