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2009-02-07 八方尾根、BC・テレマークスキー [08-09 スキーシーズン]

今期、初バックカントリーツアー。八方尾根へ行ってきました。




前夜に出発して、「サンサンパーク白馬」で仮眠。

翌日、起きたら・・・9時半。寝坊です。
山に入るのにこれは遺憾ですね。すぐさま出立。

東京出発当初から場所を絞りかねていたが、栂池に向かっている時間がないので今日は八方へ。



八方尾根・第五駐車場に停めて準備をする。ベースは春のような陽気。
しかし、下から見る山は雪が飛んでいて風が強そう。

雪質が予測できないので、今回はいつものSuperStinx+旧T-3で。



ゴンドラに乗ってリフトを乗り継ぐが、ゴンドラはカプセル状で暖か。リフトは吹きっさらしの強風で寒い。

リフト二本でゲレンデトップだが、すっかり冷えてしまった。

そそくさとシールを貼って登高開始。



頭上は快晴で、飛行機の書く筋がいくつも見えた。
まるで、昔のマイルドセブンSuperLightとかExtraみたいな景色だ。(今ではありえないタバコのCM)



飛行機雲が長く引かないから空気も結構乾燥気味。
やや突風交じりの強風のなか、ゆっくりと上る。



視界はかなりいい。





ちょこっと登ると八方尾根上にある八方山付近。右手に主脈が見える。



白馬鑓ヶ岳から雪煙が上がっているのが見えるだろうか。



左手は五竜岳方面。



ちょっとアオリを入れたように写っていますが、携帯のカメラなのでそんな事はなく、時々変な事をやってくれます。





そこから僅かな登りをこなすと、八方池のちょっと上へ到着。

やや雲が出てきています。





動画では・・・







出発が遅かったので、ここで行動食の昼。

周囲の状況を見ながらだが、どうも北面、ガラガラ沢方面はイヤラシイ感じ。

ハイクアップで途中北側を覗いたが、烈風でハードパックされている。クラストが割れて積雪層内で音が出たり、クラックが入る状況。
稜線では積雪が少なく10cm程度だが、沢内での厚さが予想出来ない状況だし、層内の積雪との結合が弱く完全に浮いている状態なのでスキーカットで確実にスラブ状で落ちるだろうと予想。
先週の雨がここでは湿雪で、凍ったのだろうか。
※スラブ(Slab)コンクリート製の長い板または床版のこと。本来は英語で石板で、垂直方向からの面荷重を受ける板状のもののことをいう。





協議の結果、風の当たる北面斜面はハードウィンドパックされて居る事と、雪が落ちる可能性がある事、逆に風に磨かれてアイスバーンと化している可能性もあるので、ガラガラ沢方面は却下。
南面だが、やや安定のある八方沢源頭部へ滑り込む事とした。
しかし、こっちもクラストがあり、規模は小さいが一部でスキーカットによる雪崩が起きてはいる。
ほんの僅かな沢状地形などの変化だけでかなり安定性にも違いがあり、雪質も変わる。
リスクを避けつつ吹き溜まりを狙うしかないだろう。



既に数名のシュプールがあるが、雪の感触を得るため、一応トラバースをしてみる。
40cm下で固い層がある。しかし、結合は強い。
先に行かせてもらい、安全地帯と見られるところで止まり、動画を撮る予定。





滑った感触はウィンドパック気味の雪。軽々と板を浮かせ、また妙に板が走る雪だった。
コケちまったけど面白い。
ただ、私のSuperSinx(167cmで短い)はサイドカーブがきつく乗り難い。
リードスキーのトップがやたらに浮き、テールの幅によりかかと側にプレッシャーが来る。
そうなると幅の狭いセンターで抑えなければならないが、センターが細い分プレッシャーがかけられず、結構板が不安定になる。
こう言う雪質はカーヴィングタイプの板は不得手なんだと、改めて認識した・・・。





友人は楽々。楽しそう。



標高差で250mくらいか。
下は太陽光で少し解けたボリボリの南面特有の雪質になっていた。

やや平坦なところまで降りたので、そこからトラバースをして、八方山の派生尾根へ。
ここで一旦休憩。

風裏で行動食を食べていると雲が多くなってきた。
明日はどうなるのだろうか・・・。



このまま八方沢を下るか協議をしたが、これ以上降ると雪質も悪くなる一方だろうと、尾根に戻ることに決定。
100mほど登り返して、トラバースで八方山荘へ戻る。

尾根は強風であったので八方山荘でちょっと休憩してから、むっちゃくちゃ人の多いスキー場を下り、終了。



温泉に入って、いつものファミレス・・・。(と言っても一箇所しかないんだけどね・・・)
今日はやたらに混んでます。



雪も結構降ってきた。
天気予報を確認しつつ、時間をつぶす。
雪は今夜だけで、明日はまた晴れそう。
しかし、風は収まるような要素がない感じ・・・。



そこそこの時間まで居て、再び「サンサンパーク白馬」に戻って仮眠。
雪は結構な降り。

明日は栂池へ。


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コメント 10

がぁこ

わー青空でお天気よかったんですね~
ものっすごい照り返しで日焼けしそう~~(笑)
回りの山々の景色も絶景でうっとりです♪
携帯写真、、ほんとにアオリレンズみたいで面白い~~☆
あちこちで雪不足って聞いてたけどここはたっぷりありますね(^-^*)
by がぁこ (2009-02-11 19:15) 

南雲しのぶ

前記事ではどうなることかと思っていましたが、スキー日和だったんですねぇ。
私じゃとても登れないようなところなので羨ましいです。


by 南雲しのぶ (2009-02-11 20:39) 

テレマーカー

がぁこさん、こんばんは。
晴天でしたが・・・すごい風でしたよ・・・。景色は最高でしたね。この景観はすばらしい。
携帯、変でしょ? 時々こうなります。
レンズがついつい触ってしまう位置なので、汚れなのかな?
いや~、これでも全然雪がないんですよ・・・。1m以上無いですね。
明らかに小雪です。
もっと降らないと・・・。
by テレマーカー (2009-02-11 21:32) 

テレマーカー

南雲さん、こんばんは。
いやぁ・・・全然スキー日和ではないですよ。風が強すぎて、雪が硬くなっちゃって・・・。
それに、今回は雪崩の起きそうな積雪状況で、こう見えて結構慎重でした。
例え他の人のシュプールがあっても、かえってそのスキーカットで落ちるんじゃないかと言う感じで・・・。
そうですねぇ・・・。雪山経験者じゃないと危ないですからねぇ・・・。
八方尾根はゴンドラで上がれますし、リフトトップには八方山荘がありますから、そこまでで泊まるのはいいかも知れません。
それ以上は普通は辞めておいた方がいいでしょうね・・・(^^;
by テレマーカー (2009-02-11 21:49) 

うに

すばらしい景色!!!!
でもこういう日って、突風なんですよねぇ。。。
山の天気は変わりやすい。。。
ああ、、シュプールを描きたい…
by うに (2009-02-12 00:12) 

テレマーカー

うにさん、こんばんは。
天気はよかったのですが、風がね・・・。
景色はよかったのですけど、寒すぎて眺めている余裕はあまり無かったです。
夕方からの降雪は予報通りとはいえ、変化が早かったですね。
しかし、景色と言い、空気と言い、やっぱり山はいいです(^^
by テレマーカー (2009-02-12 00:40) 

ハイマン

こりゃ最高!!!
by ハイマン (2009-02-12 21:58) 

きまじめさん

山に入るときいかに慎重に考えられて行動するかよくわかりました。
そういう決断、行動の上に安全が成り立っているのですね。
by きまじめさん (2009-02-12 22:31) 

テレマーカー

ハイマンさん、こんばんは。
このアルペン的景色、最高です。
今度は撮影目的で行きたいですよ。
by テレマーカー (2009-02-13 20:32) 

テレマーカー

きまじめさん、こんばんは。
町みたいに「周りがやっているから」、「みんなが入っているから」が、まず通用しない世界です。
誰かが滑っているから自分も平気ではないんですよね。
常に状況を考えて、情報を得ながら分析しないといけません。
山を滑ると言うのは慎重すぎても損はしませんからね。
その辺が伝わればと・・・。
by テレマーカー (2009-02-13 20:58) 

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