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白馬大雪渓で土砂崩落 続報 ※9月26日追記あり [社会 ・発言 ・ニュース]

国交省のヘリが専門家を乗せて、大雪渓土砂崩落現場を上空から視察。

「大雨による地滑り」との見解を示した。



NBS長野放送 動画ニュース
http://www.i-nagano.com/nbs-news/2008/08/22201627.html

信濃毎日ニュース
http://www.shinmai.co.jp/news/20080823/KT080822FTI090011000022.htm

ニュースリンクが切れると思われるので、以下を引用します。

信大の北沢秋司名誉教授(治山・砂防学)は22日、北アルプス白馬大雪渓の土砂崩落現場をヘリコプターから視察し、「土石流ではなく地滑り崩壊」と説明した。地滑りした土砂の規模は約1300立方メートルと推定。現場一帯には雨による地滑りが起きやすい地層があるといい、「大雨の時は絶対に歩くべきでない」と述べた。
 北沢名誉教授によると、崩落現場一帯は、水を通さない粘土質の地層の上に、砂岩や泥岩などの混在岩が堆積(たいせき)している。大雨が降ると、混在岩が多量の水を含み、すき間から水が一気に噴き出すという。崩落があった19日は、現場一帯で30ミリの時間雨量があったとみられ、地中から噴き出した水が堆積した土砂を崩したと考えられるという。
 また、北沢名誉教授は、今回の崩落現場と同じような地層が、一帯にどれくらいあるか調査する必要がある-と指摘。今回の崩落現場は「既に水が抜けており、土砂は固まっている」とも述べた。  説明を受けて、北ア北部地区遭対協救助隊の降籏義道隊長は「時間雨量が一定量を超えた時、登山者の入下山を禁止するような対策も考える必要がある」と話した。

引用終わり。



崩落型地すべり。

写真を見ると、ほんのわずかな幅に見えます。
あと30分・・・。



地形上、地質上から言って、やはり一定以上の降雨には通行を止める事が必要ではありそうです。
と言うか、岩の安定していない山域と言う事や、沢ルートの危険性から言って、連続降雨中には入ってはいけない場所であったろう。
その情報やインフォメーションがきちんとなされていたら・・・。情報が最初から少な過ぎだったと思う。





不明の高専教授、範囲を広げて捜索 白馬大雪渓土砂崩落
http://www.shinmai.co.jp/news/20080823/KT080823FSI090006000022.htm

未だ不明の1名。
増水した川に流された可能性もあるとして、範囲を下流部に広げるそうです・・・。



※9月26日 追記

白馬大雪渓3日に入山禁止解除 雨量規制は導入せず
http://www8.shinmai.co.jp/yama/2008/09/03_008265.html

以下の考察も参考になります。
http://bcriding.blog36.fc2.com/blog-entry-33.html


専修大学の苅谷愛彦氏による解説
http://www1.isc.senshu-u.ac.jp/~thb0751/kyweb/daisekkei/daisekkeiref4.htm

図形やイラストでの詳細 PDFファイル
http://www1.isc.senshu-u.ac.jp/~thb0751/kyweb/daisekkei/geohazard1.pdf


2008年、9月3日。
今回の崩落事故による白馬大雪渓登山道の通行禁止措置は、解除されました。
対象地域のハザードレベル(危険度)を知り、リスクマネージメント(危機管理)をして、登山を楽しみましょう。
まずは、知ることです。

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コメント 14

piano

まだ不明の方がいらっしゃるんですね^^
生存している可能性は低いと思いますが。。。

by piano (2008-08-24 07:32) 

テレマーカー

pianoさん、こんばんは。
そうなんですよ・・・。何処に行ってしまったのだろうか・・・。
日数が経って来ましたから・・・、生存の可能性は下がりつつありますね・・・。
by テレマーカー (2008-08-25 01:12) 

月夜

ちゃんと、危険なアナウンスや、情報開示
後個人個人の意識ももう少し必要ですよね。
自然の驚異に対して人は時にとても甘い考えで望む時がありますよね。
時間が経てば立つほど希望が薄くなってしまいますが
どうか無事でいてくれるといいですよね。
by 月夜 (2008-08-25 02:21) 

こうちゃん

こういう、事故って、ニュースで続報を
やらないですよね、ちょっと、無責任な感じも。
by こうちゃん (2008-08-25 14:19) 

きまじめさん

今回のようにどうやってっも、避けられない事故もあるでしょうが、しかし事前のくわしい調査と、
少しでも不安を感じたら中止するという勇気も大切だと思います。
素人考えでは、自然は怖いですから、常に最悪の条件を想定するぐらいで丁度良いと思うのですが。
なくなられた方々のご冥福と、不明の方のご無事をお祈りいたします。
by きまじめさん (2008-08-25 22:48) 

ぱむ

情報やインフォがもっとなされ、
行動する人は十分その情報を集めて、それでも慎重に行かねばならないのですね。
山へ入る、ということは。
by ぱむ (2008-08-27 11:35) 

qin

近くの部隊の人が出動したのかな、とかそんなことばかりが気にかかってしまいます。(^-^;
とりあえず情報収集は重要ですね。
by qin (2008-08-27 18:42) 

テレマーカー

月夜さん、こんばんは。
遅くなってすいません・・・。
2005年・8月の天狗菱大崩落事故以降、情報開示に取り組んでいるようですが、なかなか浸透まで行かないですね。でも、情報を取ろうとすれば、ネットなどがかなり発達したので入手できる時代になっています。
脅威に対しての反応は、平地が長いと甘いですね・・・。板橋の首都高速でローリーが横転した時、近くにいた山仲間が見ていたのですが、「これ以上は寄れないと思った。もし再び爆発すればどこまで火が来るか・・・。でも、他の人達はそんな風に考えずに寄って行く。危機意識って無いんか?」って。
この事故では言えませんが、そう言う人が山に入ってきます・・・。

24日、消防などの捜索は終わってしまいました。後は山岳会等の有志だけで・・・。
時間が経ちすぎて、望みは薄くなりましたけど、せめて体だけでも・・・。
by テレマーカー (2008-08-29 00:28) 

テレマーカー

こうちゃんさん、こんばんは。
遅くなってすいません。
続報・・・。
24日に、消防などの捜索は打ち切られてしまいました・・・。
未だ、発見には至らずです・・・。
多分、見付かってもひっそりと報道をされて、気が付くかどうかでは無いでしょうか・・・。
ただ・・・、お仲間や親族はお体だけでも見付けて、弔ってあげたいでしょうね・・・。
by テレマーカー (2008-08-29 00:31) 

テレマーカー

きまじめさん、こんばんは。
遅くなってすいません。
今回のはガイド登山と位置づけられるでしょうから、一般の判断とは違うでしょう。
しかし、逆に何故あの天候で続行をしたのか。登るのを強行に望んだとしても、ガイドは総合的な判断で止める立場でもあります。
何故、続行だったのか。今ではもう知る由も無いのですが・・・。

ガレ場や落石の多いこの山域と、連続降雨と言うリスク。
その事をもっと、人事ではなくて吸収して欲しいですね。他の登山者は・・・。
最悪の事態。ここでこうなったら・・・と言うのは、常に考えるべきですね。特に、自然の前ではね。
ガレ場のヘツリでも、「こうなったらこうなる、だからそうしてはいけない」と、先読みしていないと後から見てとんでもない事をしていたのだと気付く時もあります。
そういうこと、最近は苦手になっているのでしょうかね・・・。(そういう思考訓練をしていないから出来ないとも言えるのかも知れない・・・。)
by テレマーカー (2008-08-29 00:41) 

テレマーカー

ぱむさん、こんばんは。
遅くなってすいません・・・。
情報の発信は大事ですね。知らないでやってしまう事故ほどかわいそうなことはありませんから。
そして、その情報をどう生かすか。
生かさない情報なんか持っても、害にしかならない場合もありますからね・・・。
慎重は第一ですよ。
情報がもし無くても、慎重であればその場所がどういうところであるのかをその場で得ようとします。
本来は、情報は無いです。
だから以前は行って、周りを見ながら歩いて、危険を察知していました。慎重に。
今はガイドブックやネットで、「知った気になって」います。
逆に危険な場合がある。
害にしかならない典型です・・・。

慎重であること。重要ですよ。
by テレマーカー (2008-08-29 00:48) 

テレマーカー

qinさん、こんばんは。
今回はどうなんでしょう。自衛隊が出るほどの災害には見えないんですけどね・・・。
小隊くらいは飛んだかもしれないですけどね・・・。それでも、学者を乗せた視察とかじゃないでしょうか・・・。
とりあえず情報収集は必要ですね。
次が知識としてではなく、どう生かすか。
その上で慎重であれば、かなりリスクを回避できるような気がします。
ゼロにはならないが、ゼロに近づける努力。

慎重な判断で行動を中止して降りた人がいて、何人も助かっているのですから・・・。

by テレマーカー (2008-08-29 00:53) 

U3

白馬大雪渓は毎年の様に落石などで登山者が亡くなっていますね。
by U3 (2008-09-06 07:08) 

テレマーカー

U3さん、こんにちは。
雪渓の危険をイマイチ知っていない事故が多い気がしていましたが、先日見つけたボランティアパトロールさんのブログでは、本当にトンデモな人の例が沢山載っていました。
全てでは無いでしょうが、遭難予備者の多いこと多いこと・・・。
およそ山に入っている(平地とは違うのだよ)事を、認識していないと言うか本当の意味で理解をして居ないというか・・・。
****************
雪渓では毎年大体2名平均くらいで亡くなっているのではないでしょうかね。
もちろん、事故以外の急病も含めて。
怪我だと落石より滑落が多いですね。
なんか、硬くなった雪の上を歩いていると言う事実認識が足りないのか、アイゼンを持っていない人も多いのが現状みたいです。
お店でキンキンに冷えたシャーベットアイスを食べようと、金属スプーンでかき出すのって大変だと思うのですが、朝の雪渓上部なんかはあんな感じです。
単独の場合は下調べもせずにはいるなんて事はありませんが、どうも団体ツアー登山客は、ツアーだから安全が約束されていると思っているのか、「同じ山域に足を踏み入れているとは思えない」のを見かけます。
どこのだれかと同じで(と言うか、人間の心理でしょうけど)、つるむと気が緩んだり大きくなるようですね。
「人の振り見て我が振り直せ」
私も自戒したいと思います。
by テレマーカー (2008-09-06 15:53) 

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