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テレマークスキー、革ブーツ向け自作パワーストラップ [テレマークスキーの道具]

今の季節ではありますが、テレマークスキー道具ネタです。
以前の、テレマークスキーのブーツの手入れ記事で、エクスプレッソに着けていたパワーストラップ。
こちらの細かい内容です・・・。

写真を多くして、解説します。



前回の写真、

2008-07-27-001-500.jpg




これの固定部分のアップです。

2008-07-27-002-500.jpg




こちらの商品は、クラレの「自由自在バンド」で、これをそのまま使用しています。
(リンク先はPDFファイルになります。別窓(別タブ)で開きますが、ちょっと重いです。Adobe Acrobat Readerが必要です。)







さて、付属のパーツを利用した時の装着方法です。
まず、一つ飛ばしで取り付けます。
10cm程の取り付け代をつけますが、引っ張り強度が必要なためです。
2008-07-27-003-500.jpg







これを、一つ飛ばした部分に、靴紐のフックの一番上に引っ掛けます。
2008-07-27-004-500.jpg







ぐるっとブーツに回し、反対側のループにストラップを通します。
2008-07-27-005-500.jpg







反対側はフックとフックの間が、ストラップがズレずにいい感じでした。
2008-07-27-006-500.jpg







これで締め付けて、固定します。
2008-07-27-008-500.jpg

引っ掛けることで、締める時にストラップの回り込みが防げます。
この付属パーツを利用したのは引っ掛けて、更にループを通せるからです。
また、締めた状態で前傾を取った時にはストラップ自体の締め付けが効いている状態で、フック自体には過度な負荷は掛かっていないはずです。





ただ・・・、これを締め付ける時にこの細いプラパーツでは、低温状態ではいつ破損するか判らないと思っていました。

で、これの改良を作るまで、公開はせずにいた訳です・・・。







         改良バージョン



次のパーツを用意します。
2008-07-27-011-500.jpg

Dリング4個でもいいです。その方が破損の心配は皆無になります。







で、これを3cm程の重ね代で固定します。
2008-07-27-012-500.jpg







リングを通し、固定側に折り返します。
2008-07-27-013-500.jpg

これも3cmほど、固定されていた方がいいです。







ストラップを更にDリングに通します。
2008-07-27-014-500.jpg

これで準備が出来ました。

この、“両リングが固定されている”状態がとても大切で、Dリングが二回目で固定されていないのも、実はかなり重要です。







ベルクロ面を外側になるように、Dリングを紐止めフックに引っ掛けます。
2008-07-27-015-500.jpg






ぐるっとブーツの後ろに回して、リングに通します。
2008-07-27-016-500.jpg

これで緩めに締めておいて、歩行。
滑降時にはそのままグイッとストラップを引けば、Dリングに固定されていて回らずに素早く締められます。
緩める時はベルクロを外せば簡単に緩みます。

締めた時の重ね代は15cm程取っていますが、そこまでは要らないかもしれません。
ベルクロは引き剥がし方向には弱いですが、横方向はかなり強い固定力があります。

これも、締め付け後は紐止めフックには負担が掛かっていません。
Dリングがフリーになっているのが判るかと思います。
これが紐止めフックに負担をかけない上で、重要になります。
また、締め付け時に力の掛かる部分は金属のDリングにしているので、破損もまず無いでしょう。

先シーズンは改良前のを使いましたけど、特に破損もありませんでした。
ただし、注意点としてはベルクロの構造上、ここに雪が付いてしまった場合、固定力は殆どなくなってしまい、ベルトとして機能しなくなります。
ゲーター利用が必要となるでしょう。






さて、ここまでやらずに出来ないの?
っと思う場合、締める時に回るのさえ我慢できればもっと単純に出来ます。
一応参考までに・・・。



付属パーツ利用。
2008-07-27-017-500.jpg



Dリング利用。
2008-07-27-018-500.jpg

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コメント 8

みどぽん

よく工夫されてますね。
脱着がし易い割りに固定感もよさそうです。
目白のお店のものは靴裏にもストラップを通す関係で緩めたままにすることにできず、かといって締めたままだと歩行時に足が痛くなります。
by みどぽん (2008-07-29 21:41) 

garko*

すごい行程なんですね~^^
確かに素人目に見てもDリングの方が丈夫そうな気がします(^-^*)
こういう細かいところまでいろいろ工夫するってことは
快適に滑るためには必要なんだろうな~~♪

by garko* (2008-07-29 22:08) 

テレマーカー

みどぽんさん、こんばんは。
締めたままはきついですね。それだと滑降はいいけど、歩きは阻害されてしまいます。
これ、ずっと悩んでいたんです。ストラップベルトの折り返すバックルを使ったのだと、締め付け時に固定されておらず回ったり、思ったほど締められなかったり、スリップして突然片側だけ緩んだりしました。
通常のマジックテープだと、オス・メスがあって、マジックテープ部分を折り返しただけでは固定は出来ません。
まさに「自由自在バンド」と言う商品があってこそ、辿り着けました。
締め付け、固定感はばっちりです。
商品さえあれば簡単に作れますので、お試しください。
by テレマーカー (2008-07-30 01:03) 

テレマーカー

garko*さん、こんばんは。
強度確保のため、Dリングの利用は浮かんでいたのですけれど、どうやって取り付けるかで結構考えました。
「Dリングをあの位置で、あの向きに固定するには・・・」って。
現状ベストです。
バックル締めではないものですから、ちょっとの工夫で良くなるのならと・・・。
この他にも結構、色々と工夫をしているのも見られます。
それがまた楽しかったりします。
by テレマーカー (2008-07-30 01:11) 

hd

なるほど、フックにかけるのがポイントですか。
目白ではゲータ購入時に強く勧められましたが、チラ見ですぐに作れそうに思えたので丁重に断りました。でもそれ以来何も作っていません。
by hd (2008-07-30 21:50) 

テレマーカー

hdさん、こんばんは。
フックに掛ける。それが肝です。
素手だったら小細工しなくても周ってしまうストラップを押さえればいいのですが、実際には手袋をしています。フックが掛かっていて周らないようにしてあれば、引いて固定するだけです。
そしてそのリングはフックに余計な負荷が掛からないようにフリーである。
混在型の面ファスナーさえあれば、縫う事も無く簡単に作れますよ。
by テレマーカー (2008-07-30 22:14) 

宙太郎

BCですよね、、、やりたいな~
山岳保険には入りましたが、同志がいませんので。。。
う~~ん。
by 宙太郎 (2008-07-31 12:52) 

テレマーカー

宙太郎さん、こんにちは。
そうですね・・・。やはり仲間や先達が居ないと色々と学べないですしね。
始めるならまず、こういったスクールやガイドからがいいんじゃないでしょうか。道具のレンタルもあるはずですし、何より、そこで仲間を見つけると言う事も出来ます。
私は最初は人がよく入る難易度の低いところからやって(単独でした)、お店でよく会う人と知り合ってからはずっと一緒に行動しています。
最近ではブログで知り合った方とかmixiで組んだ人との行動が多いですね。山で知り合って、時々ご一緒する事も多いですよ。
その場合、最初は難易度はあげない。どちらかが必ず知っている所に行く。と言うのを守っています。
お互いの力量が判るまでは慎重です。
by テレマーカー (2008-07-31 16:37) 

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