写真の構図。黄金分割法とは・・・ [写真]
写真や絵画において、「黄金分割」なる構図手法がある。
古代ギリシャで確立されたと言う、安定して見える構図配置方法だ。
無論、これが全てではないが、覚えていて損はないので、以下、私のつたない写真を使って解説してみる・・・。
NIKON D70s AF 24-120mmD (24mm) ISO400 1/640 sec F13 +0.3EV 圧縮RAW WB晴天
では、黄金分割とはどんな配置か・・・。
正確に言うと数学的なものとなって細部に入ってしまうので、概念的、簡便的に説明すると・・・。
これが、その分割法のガイドライン。
それぞれ対角線にラインを引き、三分の一状に分割ラインを引く。
これが「基本分割ライン」(私の造語で)。
このライン上に各配置をするのだが、その際、この各ライン上の交点が重要なポイントとなる。
先程の写真にこの分割ラインを全て当て嵌めてみる。
下から三分の一程のところに、稜線が入り、左三分の一に木立がある。右上に青空が抜けている。
この絵を引き締めている人物は真ん中だ。
個人的にはもうちょっと広角で引きたかったが、余りパーティーに遅れるのも悪いし、広角側がこれで一杯だ・・・。
あと、バランス的にはもう少し右に振るなり、右に移動するなりして、左の空白を少なくしたかった・・・。
NIKON D70s AF 24-120mmD (24mm) ISO400 1/640 sec F13 +0.3EV 圧縮RAW WB晴天
この、雨の日のカットも、外灯をアクセントにして構図を配置。
右上にハイライトの光源が来るようにした。
一方で屋根の高さを確認。丁度良い所で空になっていた。
おかげで車を動かさずに、左上が空になって水滴が生かせたと思う。
そう、このラインを見ても判るように、黄金分割全てを使っていない。
ここで一番気を使ったのは、実は露出だった。
建物側が暗くなりすぎてもダメ、空が明る過ぎてもこの雰囲気は出ない。
それはまた構図とは別の話だけど・・・。
NIKON D200 AF-S DX VR 18-200mmG ED (70mm) ISO200 1/100 sec F5.0 圧縮RAW WBオート
これは雪煙が主題。
左下三分の一程のところに人物。対角構図上に斜面と雪煙がある。
右下のシュプールが何もない雪面とは違って、良い感じでアクセントになった。
上に青空が抜けている。
晴天パウダー。
NIKON D70s AF 24-120mmD (120mm) ISO400 1/1250 sec F9.0 +0.3EV jpeg/FINE WB晴天
実は、私の場合、結構「対角構図」を使っている。
また、余り良いとは言われていない、俗に言う「日の丸構図」も、意外に多い。
6×6フォーマットの中盤カメラを使っていたというのも、原因として有るのだろうか・・・。
ちょっと応用になる紹介。
稲の主幹を対角線上に捕らえる。
下から三分の一程のところに、ピント芯を入れる。(ここがみそ)
三分の一点と三分の一点の始点からの対角線上に支幹を入れる・・・。
なーんて言うのは、実はここまで撮影時には意識していません。意識をしているのは「稲の主幹を対角線上に捕らえる」「下から三分の一程のところに、ピント芯を入れる」くらいです。
それでは何故って。
それは「対角構図まで考えて捕らえて、後は絵の中のバランスの感覚。」だったのです。
これについては後ほど・・・。
NIKON D200 AF MICRO-NIKKOR 105mmD ISO100 1/640 sec F4.5 圧縮RAW WB晴天
これはちょっと無理やりなんですが、三角構図です。
左の主役と右の人物との対比。
配置については三分の一ずつ・・・。
上の人がここまで移動するまでちょっと待ちました。
そう、このラインを見ても判るように、黄金分割だけではないんですよ・・・。
もちろん三分の一配置など、基本は使ってますけどね・・・。
主題は「はっきりと写す」。
これも後ほど書きますが、最も重要な事でしょう。
NIKON D70s AF 24-120mmD (105mm) ISO400 1/1250 sec F9.0 +0.3EV 圧縮RAW WB晴天
まとめ。
最初、私もこの「黄金分割」で必死になって撮っていた時期があります。そして、そのうちに、さほど気にしないでファインダー内のバランスを取るようになっていました。
また、三次元を二次元化した時の結果も、何と無く判るようになって来ました。
先程書いた「バランス」も、黄金分割を意識しなくなるまで撮る事で、何と無く取れるようになります・・・。
NIKON D200 AF-S DX VR 18-200mmG ED (44mm) ISO400 1/40 sec F5.6 圧縮RAW WBオート
日の丸構図。
でも、ここが重要です。主題は「はっきり写す」事。そして、何を伝えるか、です。
川原に来たのだから背景は写っています。クーちゃんと来たのだからクーちゃんを大きくです。
そして、まっすぐこちらを見ているのですから、当然真ん中です。
ですから、コツと言えるのは、何を撮りたいのか。何を伝えたいのか・・・。主題は何なのか。
それをはっきりと写す事だと思います・・・。
最終的には、ストレートが強いと思いますよ・・・。
さてさて・・・、こんな記事でも参考になればと思い作ってしまいました・・・。
出来がこんななので、反響がちょっと心配です・・・。(汗)・・・(冷汗・・・)
最後に、対角構図と日の丸構図です・・・。
NIKON D70s AF 18-70mmG (27mm) ISO200 1/400 sec F10.0 +0.3EV jpeg/FINE WB晴天
もうじき、テレマークスキー・シーズンです。
古代ギリシャで確立されたと言う、安定して見える構図配置方法だ。
無論、これが全てではないが、覚えていて損はないので、以下、私のつたない写真を使って解説してみる・・・。
NIKON D70s AF 24-120mmD (24mm) ISO400 1/640 sec F13 +0.3EV 圧縮RAW WB晴天
では、黄金分割とはどんな配置か・・・。
正確に言うと数学的なものとなって細部に入ってしまうので、概念的、簡便的に説明すると・・・。
これが、その分割法のガイドライン。
それぞれ対角線にラインを引き、三分の一状に分割ラインを引く。
これが「基本分割ライン」(私の造語で)。
このライン上に各配置をするのだが、その際、この各ライン上の交点が重要なポイントとなる。
先程の写真にこの分割ラインを全て当て嵌めてみる。
下から三分の一程のところに、稜線が入り、左三分の一に木立がある。右上に青空が抜けている。
この絵を引き締めている人物は真ん中だ。
個人的にはもうちょっと広角で引きたかったが、余りパーティーに遅れるのも悪いし、広角側がこれで一杯だ・・・。
あと、バランス的にはもう少し右に振るなり、右に移動するなりして、左の空白を少なくしたかった・・・。
NIKON D70s AF 24-120mmD (24mm) ISO400 1/640 sec F13 +0.3EV 圧縮RAW WB晴天
この、雨の日のカットも、外灯をアクセントにして構図を配置。
右上にハイライトの光源が来るようにした。
一方で屋根の高さを確認。丁度良い所で空になっていた。
おかげで車を動かさずに、左上が空になって水滴が生かせたと思う。
そう、このラインを見ても判るように、黄金分割全てを使っていない。
ここで一番気を使ったのは、実は露出だった。
建物側が暗くなりすぎてもダメ、空が明る過ぎてもこの雰囲気は出ない。
それはまた構図とは別の話だけど・・・。
NIKON D200 AF-S DX VR 18-200mmG ED (70mm) ISO200 1/100 sec F5.0 圧縮RAW WBオート
これは雪煙が主題。
左下三分の一程のところに人物。対角構図上に斜面と雪煙がある。
右下のシュプールが何もない雪面とは違って、良い感じでアクセントになった。
上に青空が抜けている。
晴天パウダー。
NIKON D70s AF 24-120mmD (120mm) ISO400 1/1250 sec F9.0 +0.3EV jpeg/FINE WB晴天
実は、私の場合、結構「対角構図」を使っている。
また、余り良いとは言われていない、俗に言う「日の丸構図」も、意外に多い。
6×6フォーマットの中盤カメラを使っていたというのも、原因として有るのだろうか・・・。
ちょっと応用になる紹介。
稲の主幹を対角線上に捕らえる。
下から三分の一程のところに、ピント芯を入れる。(ここがみそ)
三分の一点と三分の一点の始点からの対角線上に支幹を入れる・・・。
なーんて言うのは、実はここまで撮影時には意識していません。意識をしているのは「稲の主幹を対角線上に捕らえる」「下から三分の一程のところに、ピント芯を入れる」くらいです。
それでは何故って。
それは「対角構図まで考えて捕らえて、後は絵の中のバランスの感覚。」だったのです。
これについては後ほど・・・。
NIKON D200 AF MICRO-NIKKOR 105mmD ISO100 1/640 sec F4.5 圧縮RAW WB晴天
これはちょっと無理やりなんですが、三角構図です。
左の主役と右の人物との対比。
配置については三分の一ずつ・・・。
上の人がここまで移動するまでちょっと待ちました。
そう、このラインを見ても判るように、黄金分割だけではないんですよ・・・。
もちろん三分の一配置など、基本は使ってますけどね・・・。
主題は「はっきりと写す」。
これも後ほど書きますが、最も重要な事でしょう。
NIKON D70s AF 24-120mmD (105mm) ISO400 1/1250 sec F9.0 +0.3EV 圧縮RAW WB晴天
まとめ。
最初、私もこの「黄金分割」で必死になって撮っていた時期があります。そして、そのうちに、さほど気にしないでファインダー内のバランスを取るようになっていました。
また、三次元を二次元化した時の結果も、何と無く判るようになって来ました。
先程書いた「バランス」も、黄金分割を意識しなくなるまで撮る事で、何と無く取れるようになります・・・。
NIKON D200 AF-S DX VR 18-200mmG ED (44mm) ISO400 1/40 sec F5.6 圧縮RAW WBオート
日の丸構図。
でも、ここが重要です。主題は「はっきり写す」事。そして、何を伝えるか、です。
川原に来たのだから背景は写っています。クーちゃんと来たのだからクーちゃんを大きくです。
そして、まっすぐこちらを見ているのですから、当然真ん中です。
ですから、コツと言えるのは、何を撮りたいのか。何を伝えたいのか・・・。主題は何なのか。
それをはっきりと写す事だと思います・・・。
最終的には、ストレートが強いと思いますよ・・・。
さてさて・・・、こんな記事でも参考になればと思い作ってしまいました・・・。
出来がこんななので、反響がちょっと心配です・・・。(汗)・・・(冷汗・・・)
最後に、対角構図と日の丸構図です・・・。
NIKON D70s AF 18-70mmG (27mm) ISO200 1/400 sec F10.0 +0.3EV jpeg/FINE WB晴天
もうじき、テレマークスキー・シーズンです。
勉強になりました~!!
ブログを始めてから、写真が面白いと思うようになって 色々撮って楽しんでるんですよ~♪
by 坊主 (2006-10-31 19:52)
黄金比はよく聞きますが、写真に黄金分割なるものがあるとは。。。
全然知りませんでした。
感覚的には対角構図が好きです。
とても感覚的なのですが、民族によってすきな長方形の比がかなり違うようです。それによって写真のとらえ方も違うかもしれませんね。
by babyuu-mama (2006-10-31 19:52)
おぉ〜。勉強になります。
ぜんぜん、構図なんて気にせずに撮っていたのでお話を伺って「あぁ〜、こう撮れば良かったのか」と思いつつ自分に出来るのだろうかと思っています。
「何を伝えるか」、とても難しいですねぇ。
by 南雲しのぶ (2006-10-31 20:52)
すばらしい写真は、しゃにむにシャッター押しているのではなく、このような基本をマスターしてのことだったのですね。
シャッターを押す前に、下手ながらも、配置を少し考えて見ようと思います。
勉強になりました。
by きまじめさん (2006-10-31 22:14)
わたしは写真歴も浅いので理屈はよくわからないです(汗)
基本的に本能で撮ってます。アハハ。
by みつなり (2006-10-31 22:41)
坊主さんこんばんは。
これは構図理念とでも言うのでしょうか。画面比率から導き出した数学的なものも含まれています。
やっぱり、楽しんで撮るのが一番ですよん。
by HOKUTEN (2006-11-01 01:52)
babyuu-mamaさんこんばんは。
黄金比は7:3ですよね。これは絵画の時からの分割比で、古い歴史があります。
対角構図は動き(流れ)が出るんですよね。
現行のテレビ、NTSC比率にしても、ハイビジョン比率にしても、APS-C比率にしても、おそらくは7:3や1/3比率は成り立つでしょうね。
でも、時々打ち破ったもの凄い作品に出会います。
by HOKUTEN (2006-11-01 02:00)
南雲さんこんばんは。
これはこういう構図の組み立てもあるというガイドだと思ってください。迷ったら、判らなくなったらやってみる、みたいな。
主題を絞るのが、何を伝えたいのかだと思いますよ。最後の二点は主題が真ん中と言う、シンプルなものですから・・・。
by HOKUTEN (2006-11-01 02:15)
きまじめさんこんばんは。
基本と言うことでもないですが・・・。知っていれば役に立つ程度ですよ。
かえって迷う事もあるかもしれません。なので、最後の二点のように主要被写体が真ん中で撮るのが、主題を訴える最も基本であると思ってくださいね。
by HOKUTEN (2006-11-01 02:19)
みつなりさんこんばんは。
意識しないで撮れる事が一番良いと思うのです。でも、ちょっと知ることでちょっと綺麗に撮れたらって、この記事で紹介しました。
個人的には超広角で、空を大きく撮りたいのですが、高くて買えません・・・。
あ、これは物欲ネタでした・・・(^^;)
by HOKUTEN (2006-11-01 02:30)
「主題を絞る」
なんとなく分かったような気がします。
八方美人な性格なので、ファインダーの中にあるもの全てをメインにしたいなんて思っちゃっているので心のブレが写真のブレになっているのかなぁ。
by 南雲しのぶ (2006-11-01 06:58)
かなり奥が深いですねェ~。 何にも考えないで、写したいものを中心に・・・しか考えないでシャッターを押してきました。勉強になりました。
by okko (2006-11-01 09:55)
南雲さんこんにちは。
そうなんですよね。「わ、綺麗!」で、全部入れてパチャ。それでも良い時がありますが、何を撮ったのか判り辛い写真になるのも多いですよね。
とりあえず第一印象でそれで一枚。で、その後に徐々に焦点を絞ってゆくと良いと思いますよ。
全てをメインになら、本当に欲張ってそのメインにしたいのを一枚ずつ撮ってみるとかですね。
ススキも、箱根海賊船も綺麗でしたよ。
by HOKUTEN (2006-11-02 14:53)
okkoさんこんにちは。
それで良いのだと思いますよ。そのほうが主題は明確ですから伝わります。「写したいもの・・・」。これを絞るのが意外と重要なんですから。
バランス配置はそのあと。
okkoさんの写真は主題が明確でとっても良いですねぇ。
by HOKUTEN (2006-11-02 15:05)
初めまして、名古屋を拠点に写真を撮っているGTと言います。
黄金比を復習していましたらこちらのBLOGにたどり着き、拝見させて頂きました
とても判りやすく参考にさせて頂きました、ありがとうございます。
by GT (2010-10-12 01:27)
>GTさん
懐かしい記事にコメントを頂き、ありがとうございます。
今見ると未熟で恥ずかしいですが、参考になられたのなら感激です。
いい写真を撮って写真を楽しみましょう。
by テレマーカー (2010-10-13 04:51)