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障害者登山に意見 [社会 ・発言 ・ニュース]

南雲研究室 記事:募金で登山??? 
上記のブログで意見が長くなりそうだったので、人のブログ上で書くのも何かと思い、こちら、自分のブログで書く事にしました。しかも短く書けば書くほど、私の真意や意見が誤解されそうなので。
いきなり下文を読んでも意味が分からないと思います。上記ブログ記事を参照下さるか、以下のHPを参照ください。
簡単に書くと、長野に住む車いすの男性が、筑波大学の山海研究室で開発されたロボットスーツ「HAL」を使って4千m級の登山を計画。その協賛として募金つのっているのだが・・・。
詳細は  子どもたちへ届け with dreams 登山隊  

登山をした事のある人だったら判ると思います。観光と登山は違うと。遭難の場合、自己責任だけとはならず、捜索隊、救助隊の多くの人もまた危険にさらす事になると。
登山は「普通の保険が利かない危険行為」です。そう、危険行為なんです。事故があった場合でも、通常の保険対象外です。
それは「命を危険にさらす」と言う事を意味します。しかも今回参加者は何かあった時には自力下山出来ないんです。
HPの「高度障害者の雪山登山が困難な理由」にも書いてあります。
夢は希望です。実現したいでしょう。
ならば今回のは?
「私」は上記の理由で無謀と感じますし、やはり危険行為だと思います。
リスクを少なくする別手段ではいけないんですか?
どうも「美談」だけでしかないような気がします。
繰り返しますが、「普通の保険が利かない危険行為」 「山は観光地ではない。自力下山の出来ない人を連れて行くのは生命を危険にさらす」と私は思います。
「何かあれば救助のヘリを呼ぶ」なんて安易に考えていないでしょうね?平地の救急車じゃないんですよ。事故も起きるような気象条件ではヘリは飛べないし、そんな中でも救助に飛ぶと言う事は、繰り返しますが、捜索隊、救助隊の多くの人命もまた危険にさらす事になると。
障害者に対してなんて非情な発言と言うかも知れません。
ただ、成功すれば花でしょうが、失敗した時の責任は?
賞賛募金したけど責任は取らないよ。なのでしょうか?
自己責任という言葉がはやっていますが、都合の悪い時には「自己責任」と言う言葉を使った責任回避なのでしょうか?
「何故『登山』?」
山の怖さの一端を知る人として(それでも一端でしかないのだ)、どうしても納得が行かない。
背負われた『登山』でなければ、多くの人命を巻き込むリスクを考えたら・・・
「何故・登山?」
他の手段、他の内容だったら、ここまで言わない。
募金する側の責任として、今回のは安易には賛同出来ない。
例えば、クラインマッターホルンまでであったなら、また違った意見になっていただろう。(それでも三千メートルを越えるので、高山病の可能性は在るが・・・)
そして、今回の記事は今回の登山に対してだけで、『決して障害者への募金に対しての反対では無い事』を明確にして置きます。これはちゃんと書いて置きます。ここまで読んでください。
以上、私の意見として。


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南雲しのぶ

無理してまで、出資を募ってまで実施すべき事なのでしょうか。
やはり、自分の器の大きさをはき違えると非常に危険なことにつながりかねません。
これが失敗したら障害者の社会進出はまた遅れてしまうのではないかと心配です。
自分の夢だけに突っ走ることの危うさを早めに気づいて欲しいと願うものです。
by 南雲しのぶ (2006-05-14 22:34) 

HOKUTEN

南雲しのぶ様、コメントありがとうございます。
HP上で乙武さんの経験を話されている事も良く分かります。やはり規模が違いすぎると思うのです。かえって「何でここまで?」って、少なからず反感を生むような気がします。それは、社会進出にとって逆効果。
どうも、個人の夢を実現する事が社会進出に繋がるとイッショコタにしている気がします。
冷静に判断すべきと考えます。
by HOKUTEN (2006-05-15 00:22) 

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